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ごはんをつくるということ。

本屋さんで暮らしの手帖の
土井先生の連載を立ち読み。

料理のことで、
わたしが最近思っていたこととも
すこしリンクすることが
淡々と、でも、熱く語られていて
明るい本屋の中なのに
涙が出そうになった。

和食は、もともと素材の味をたべるもので、
最低限の味を足せばいいこととか。

外の料理と
おうちの料理は違うこと。
違うのに、一緒にしようとして
おかしなことになっちゃうこと。

塩加減は
自分の感覚を大事にして
「おいしい」をみつける、ということ。

そういうことが
やわらかく、
でも、まっすぐに、
語られていた。



インスタ映えする料理がもてはやされたり。
おうちのごはんなのに、
カフェみたいなごはんを目指さなきゃいけないような気にさせられたり。

そんなんじゃないよね。

おうちのごはんは、
そのおうちだけのごはんで。

「いいね」をもらわなくても。
家族がおいしいといってくれればそれで良くて。

人気のレシピに忠実に作るより、
家族が気に入る味のバランスを見つけることの方が大事で。

なのに、
なんだか、
情報に触れすぎると
ほんとうの
「おうちのごはん」が
ないがしろにされるような気がして、
おそろしくなって。

だから、
まっとうな、
土井先生の、料理への愛を感じて、
泣きそうになった。

そうだよね。
おうちのごはんって、
ほんとの料理って、
そういうものだよね。

いい文章に出会えて、
よかった。

by kouboudaidai | 2017-12-02 20:07 | 日々のこと

製本、本の修理、豆本作り、絵本作り、絵本の読み聞かせなど、本まわりのことをいろいろやっています。


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