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わたしの生きる道。その2

わたし、あるときまでは、
敷いてもらったレールの上を、なーんにも考えずにひた走っていました。
それなりに走れてしまったので、走っていましたが、
あるときはたと立ち止まってしまいまして。
(俗にそれをドロップアウトといいます…)
「やりたいことやって生きる」
という、それまで知らなかった選択肢を見つけてしまって。
ある時期に、「やりたいことを真剣にやって生きている」人たちに
続けて出会ってしまったのです。
(もちろんその前後にいろいろ迷いの時期があったのですが)
 
そして、模索の数年間があり…

興味の赴くがままに読み聞かせをしたり、絵本作りをはじめたり…

でもまだなんとなく、自分の向かっている方向に自信が持てず。

そんな風だったのですが、先日「絵本ソムリエ」という名を自分に与えたことで、
なんだか、一気にすべてが収束し、
「絵本にかかわって生きていく。それでいいんだ」と
自分自身にすごく納得できたような気がします。


なんかね、これは、子育てにも関係すると思うのですが、
ひとって、何か興味があるものが一つあれば、世界とかかわることができると思うのです。
絵本でも、サッカーでも、
すべての物事には、「歴史」があり、「ルール」があり、それにかかわる人たちがいて、たとえばボールの放物線を知るためには数学が必要で。
歴史、数学、などなど、教科単体には興味がなくても、
自分が興味のある物事を間に挟むことによって、
世界はぐっとふかまり、あらゆることと親しくなれると思う。
わたしの場合はそれが「絵本」で。
だから、もし子供がたとえば野球ばっかりしていて、勉強しなくても、「野球ばっかやってないで、勉強しなさい」とは言いたくない。(いやでも、宿題はさせます。それは最低限なので)野球がやりたいなら、とことんやればいい。ほんとうに野球に興味があるのなら、世界はそれだけでは終わらないから。


うちの家族って、
家族なんだけど、ただ単に、偶然、ここに集まった、4人の人間、というイメージをわたしは持っている。

わたしも夫も、お互いが「やりたいことをやって生きる」という方針を尊重しているので、わたしが「絵本にかかわって活動していきたい」と言っても、
夫は、「どんどんやりなさい」「経費がかかるのであれば、その分稼ぐ方法でも考えなさい」と、ぐいぐい背中を押してくれます。
(間違っても、「家事や子育てに支障がない範囲で」とかは言わない夫。
本当にありがたいです。)

すごく利己的な人間だなあと自分のことを思うのですが、
わたしの優先順位1位は断じて子供などではなく、
(んー、というか、子供は別枠という気もするけど)
「やりたいことをやって生きること」なのです。

子供に手をかけたくないわけではなく。
(我ながら、それなりにちゃんと手はかけていると思う。
すごく偏った教育方針だけど)
手をかけるのも、「自分がそうしたいから」であって、
「子供のために」ではない。(ではない…わけでもないんだけど…)
親のつとめだと思うことは、やっているけれど、
意識としては「でも君は君で生きていきなさい」と、常々思っている。
(実際、どこで手を離せるかはわかんないけど)


まあ、つまり。
自分軸もはっきりしたし、進むべき道をさえぎるものはなにもないので、
あとはこつこつ、こつこつ。やっていきます。
どんなことも、劇的には変わらないので。
毎日の努力がすべてで、努力は報われると信じているので。




by kouboudaidai | 2016-01-01 05:30 | 日々のこと

製本、本の修理、豆本作り、絵本作り、絵本の読み聞かせなど、本まわりのことをいろいろやっています。


by さえ